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2005/05/14

McAfee 更新ファイルのテスト体制を公開

参考:http://www.mcafeesecurity.com/japan/announcement/050425.asp

これについていくつかのサイトは売名行為だとか
他社を蹴落とすために行った汚い行為などと揶揄している。
しかし、本当に非難されるような行為なのだろうか?
確かに「売り上げを上げる」という目的もあるだろうが、
わたしには他にも目的があるように思える。

594事件が起きた後、わたしは幾人かのユーザから
「自動更新機能を全て無効にしてほしい」と相談を受けた。
彼らのほとんどは「Cドライブを開いて」といえば
「Cドライブって何?何のプログラム?」と逆に質問してきたり
「WindowsUpdateをしてね」といえば「WindowsUpdateってなに?どうやるの?」
と質問を返してくるようなちょっと頭が痛くなるようなレベルのユーザである。
(表現が悪いかもしれないが、本当に頭が痛くなることがあるのだ。
ゲームなどは修正ファイルを直接InsDirにコピーしなければならないものがあるが、
そのときの説明を「ドライブ」とか「インストールフォルダ」という言葉を使わずに
行わなければいけない状況を想像してみてほしい。頭が痛くなるに違いない。)
付け加えると、その中にはウィルスバスターのユーザだけでなくNortonのユーザもいた。

さて、彼らのマシンの自動更新機能をアンチウィルスソフトから
WindowsUpdateまで全て停止してしまったらどうなるだろう?
スタートメニューに登録されているWindowsUpdateの存在すらわからないユーザである。
Microsoftのサイトから自分のマシンに必要な修正パッチを手動でDLできるとは思えないし
アンチウィルスソフトのワクチンの更新も同様に手動では行えないだろう。
となると彼らはセキュリティホールはそのままで、
さらにワクチンは古いままのマシンを使い続けるわけだ。

そんなマシンがどうなるかは、ちょっとのネットワークの知識と
ちょっとのセキュリティの知識があるならば簡単に想像できるに違いない。

Malwareの被害は本人だけにはとどまらない。
彼らのアドレス帳に載っているユーザも被害を受けるだろうし
そうでない不特定多数のユーザにまで被害をもたらすかもしれない。
また、大量のパケットをばら撒くことによるトラフィックの異常な増加は
ネットワークに障害をもたらすことも考えられる。

自分でセキュリティ対策をとれないならば、
多少のリスクがあれど自動更新機能を使い続けてもらいたいのだ。
そのためには彼らが自動更新を止めたいと思った原因を取り除くことが必要だ。
彼らが自動更新を止めたいと思った原因。それは594事件が大きいだろう。
(いくぶんわたしが4/30に書いたこともあるかもしれないが)
594事件はトレンドマイクロ社の開発体制の不備が招いた結果だ。
「もしかしたら、他のベンダーのソフトも同じなのではないか」
と考えるユーザも少なからずいただろう。

McAfeeの今回のテスト体制の公開はこうした不安を払拭することが本当の狙いではないだろうか。
「わたしたちの作っているソフトはこのように慎重にテストを行っています。
  ですから安心して自動更新機能を利用してください。」
これがMcAfeeが本当に伝えたいことだったのでないだろうか?
わたしはそう考えている。

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