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2006/03/05

「私立」と「公立」と受け入れ拒否

今回は、松本被告の次男が春日部共栄中の入学を拒否されたことについて書きたい。 わたしは、これは別に不思議でもなんでもないと思っていたのだが、 404 Blog Not Found のエントリ カエルの子を変えるには などで書かれていたことに対して少しもの申し上げたい。

ほとんどの Blog で書かれているのは「不当な差別的扱いであって認められるものではない」 というものだ。しかし、ちょっと待ってほしい。春日部共栄は私立学校である。 企業である。公立学校とは違う視点で見なければならないと思う。

私立は、当たり前のことだが、経営者が経営方針を決めてそれにしたがって運営される。 企業としてのブランドイメージを磨き、より多くの顧客 ( つまり生徒 ) を獲得して利益を得ることを目的として経済活動を行っているのだ。 そのためには、たとえ成績が良好でも学校の方針に合わない生徒は 排除 ( つまり強制退学 ) させることだってできる。 強制退学処分が当たり前であるのと同様に、入学についても 「当校の方針に反するので、お断りします」といわれてもなんら不思議ではない。 春日部共栄に責められるような点は特に見当たらないと考えられる。

一方で、もしも今回のような事件が公立学校で起こった場合は話が異なる。 公立学校は全ての国民に教育を受ける機会を平等に提供するための公共機関である。 故に、公立学校において今回のような対応があった場合は、教育基本法第三条に反する。

第三条(教育の機会均等)
すべて国民は、ひとしく、その能力に応ずる教育を受ける機会を与えられなければならないものであつて、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によつて、教育上差別されない。
Dan 氏らがいうように、「不当な差別的扱いであって認められるものではない」。

Reference
教育基本法資料室

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コメント

> 春日部共栄に責められるような点は特に見当たらないと考えられる。

「合格通知」→「入学拒否」ってのは、なにか問題があると思いますが、そのあたりはどうでしょうか。

そもそも私立とはいえ公的援助は受けているでしょうし、一般の企業と同じとみるのは、短絡的すぎませんか。

投稿: googleからきました | 2006/04/07 10時29分

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