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2006/07/19

[ Hardware ] Conroe の欠点は致命傷になりうるか

PC Watch のベンチマーク速報にあるように、パーソナル向け CPU では現状でトップクラスの演算能力と省電力性を併せ持つ Intel の新CPU Conroe。多くのサイトでその圧倒的ともいえる性能がレポートされているが、しかし、完全というわけではなく欠点もあるようだ。Conroe がもつ欠点。それは 64bit 処理が苦手ということだった。

こちらの結果には Conroe で同じアプリの 64bit 版と 32bit 版を実行させたときの結果が公開されている。 AMD 系 CPU では 64bit 版を実行することでパフォーマンスが向上する一方で、Conroe ではほぼ変わらないか逆に低下してしまっている。

なぜ 64bit ソフトウェアを実行すると性能が低下してしまうのか。これについては 後藤氏が考察を述べている。それによると、64bit を実行するとパフォーマンスが低下する主な要因として次の2つが考えられるという。

  1. Macro-Fusion が有効にならない
  2. REX プリフィクスのために命令デコード効率が落ちる

さて、ここで考えたいのは Conroe は欠陥品で買うに値しないものなのかということだ。わたしは一部の特殊な用途を除けば、PC に乗せるプロセッサとして Conroe は間違いなく優れていると思う。いまある CPU の中からどれを選ぶかと訊かれたとしたら、用途を考えれば、わたしは迷うことなく Conroe を選ぶ。

CAD や 3D グラフィックスなどの巨大なデータを扱うなら 64bit のパフォーマンスは重要なファクターになるだろう。実際これらの分野ではアプリケーションの 64bit 移行が、他の分野に比べて早い。それと、巨大なデータベースを処理しなければならないサーバにも Conroe は向いていないだろう ( というか頻繁に更新が行われるような DB鯖に PC 向け、それももともとはモバイル向けに作られた石を乗せるなんてことはないだろう )。

しかしながら、上記を除いて、つまりほとんどの分野では 64bit はまだそれほど必要とされていないのではないだろうか?比較的多くのユーザがいて、かなり重いソフトが多いと思われるゲームですら 32bit がほとんどで 64bit 化はさっぱり見えてない気がする。というか 64bit ネイティブのゲームなんて見たことが無い。WOW64 をサポートする Windows XP 64bit Edition が正式にリリースされたにも関わらずだ。

2年。64bit が本格的に普及するまでにはあと2年はかかるんじゃないかって思う。Conroe の 64bit パフォーマンスは 32bit で実行したときと比較して遅くなるというもので、テストスコアを見る限りは我慢できないほど遅いというわけではないようだ。32bit から 64bit への移行期に選択する CPU としては悪くは無い選択肢だと思う。
それに、CPU は2~3年で交換するものだしね( ←これが本音 )。

Reference
「Core2 Extreme x6800」&「Core2 Duo E6700」ベンチマーク速報
( PC Watch 編集部, 多和田新也, 2006/07/14 )
Conroe 登場間近!予想通りの爆発的高性能に影を落とす盲点とは?
( 月刊アスキー編集部, 野口岳朗, 2006/07/14 )
64bit は苦手な Core Microarchitecture
( PC Watch 編集部, 後藤弘茂, 2006/07/18 )
INTEL CORE MICROARCHITECTURE( Yoshishin, 2006/03/23 )
Core MA について IDF 関連の資料を基に解説しています。

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