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2006/07/05

Google: 発明家になりつつある検索エンジン(2)

このエントリはこちらの続きです。

記事の中では、「Google 内部で使われている技術は学術研究を基にしたものが多く、また自分たちで使うものはソフト・ハード両方とも自分たちで開発している。これが Google の基本だ」というようなことが書いてある。この辺からして既存の企業とは違うね。

わたしは何箇所かそこそこ大きな企業で働いたことがあるけど、どこもほとんどが外注だった。ソフトもハードもほっとんど外注。自社のエンジニア使って開発しているものなんて1割あったかどうかじゃないかな。 "Big companies can't do product development. Big companies are good at extracting the value from existing products, but bad at creating new ones." ( Hiring is Obsolete, Paul Graham, 2005/05 より抜粋 ) を地で行っていた会社だからね。

わたしも同感なんだけど、外注ばかりしていてはだめだと思うんだ。コストもあるかもしれないけど、わたしがダメだと思う理由は別のことからだ。それは、「自分たちの開発能力が下がってしまう」ということ。

極稀にいる天才を除けば、プログラミングは自分でコードを書かなきゃ上達しない。上手く動作するコードを書くことはもちろん、上手く設計することだって無理だ。たまに「コードなんて書いたことがなくても設計ごとき誰でもできる。」とかいうアホがいるけど、そういうアホが書いた設計書は -- これに従ったらデスマーチ確定だろうなぁ -- ってくらい酷いものがほとんどだ。

話がずれたから元に戻そう。書かなきゃ上達しないのは当たり前だけどさらに悪いことに、長い間書かないとだんだん下手糞になっていく。最終的には自分たちでは何も創れなくなってしまう。技術力の空洞化という現象が起こってしまうんだ。

一方で、自分でコードを書き続けて、コードを読み続けていると、だんだんと上手になっていく。プログラミングを始めた頃のことを思い出してほしい。きっと "Hello World!" くらいのプログラムしか作れなかったと思う。それでも、「これはどうすればいいんだろう。これは何でこうなるのかな」って自分で考えたり本を読んだり、そして自分でコードを書いてきたからこそ、いま自分が書いているようなコードを作れるようになったんじゃないかな?モノを作るのが好きでそれを続けていれば、少しずつであっても上手になっていくんだとおもう。

そもそも、プログラマってのは “ものづくり” なんだから、自分でモノを作れなきゃ。
あれ?でもそう考えると "A Serch Engine That's becoming an Inventor" ってのもおかしいね。Google はプログラマ ( = ものづくりの人 ) が集まってできた会社なんだから、“ものづくり”の会社になって当然。タイトルのように考えるよりもむしろ、Google という発明家が作った代表作がサーチエンジンと考える方が自然じゃないかな。

そして、プログラミングだけじゃなくて自作も大好きな人たちが集まれば、「CPU も創ってみようか」って思うのも自然な流れかもしれない ( そーいえばCPUの創りかたが机の横の積本になっているなぁ。これも読みたい )。ソフトもハードも、ものづくりが大好きな人たちが集まった Google という会社が次に何を創るのか。わたしは楽しみで仕方がない。

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