[ 政治 ] 候補者と動画で意見交換 -- 進んだ米国選挙
YouTubeは選挙戦に向けたこのプログラムを拡充し、候補者が有権者とビデオを介して交流できるフォーラムを設けたと、発表した。
4月11日にスタートした「You Choose '08 Spotlight」では、各候補者が動画を投稿し、視聴者に政策を訴えることができる。これに対し、視聴者は1週間の期限内に、みずからの意見を撮った動画を返す仕組みになっている。
( 2007/04/12, CNET News.com, 原文:Elinor Mills, 翻訳:CNET Japan 編集部 )
「ネットの利用は不公平」などとほざく時代錯誤甚だしいどっかの国の選挙制度とは大きな違いだね。
TV は一方的なメディアだ。ごく一部の人間だけがその他大勢に情報を垂れ流すだけのメディア。
しかし、ネットは違う。誰でも情報を発信できるし、発信した情報に対して誰でも反応することができる。ネットは双方向性を持ったメディアだ。真摯な意見には真摯な反応が返ってくる ( ごく稀にそうでない反応も返ってくるけど )。
今回のフォーラム --You Choose-- はネットの双方向性を上手に活用していると思う。「自らが演説する動画」とすることで、稀に混じってしまうゴミ ( 「ググれ!」だけの投稿とか「2げっとズサー」というような投稿 )も少なくできるだろう。討論になることもあるかもしれないが、それは双方が真剣にその問題を考えていることの証でもある。討論になることはむしろいいことだし、その候補者が問題に取り組む姿勢を知るチャンスでもある。
You Choose により、より世界の声に耳を傾けている候補者そしてより有権者が望む答えを出した候補者が当選するようになるだろう。そして、有権者の声に耳を傾けない ( ユーザからの投稿にまったく反応しない ) 候補者と有権者が望まない政治を取ろうとする候補者をふるい落とすようになるだろう。TV で一方的に垂れ流す政権演説なんぞよりもはるかに「健全なアピール」だといえる。
有権者からの反応に答えなければならないのは面倒だという政治家もいるかもしれないが、そもそも民衆の声に耳を傾けないのであれば独裁と変わらないのであって、そんな独裁者は民主主義国家の政治家として相応しくない。有権者が重要だと思っている ( つまり、たくさん声が集まっている ) 、でも難しい問題に答えない場合は、緊急を要する問題が出たとしても後回しにしてしまうような政治家かもしれない。こういった候補者を選別するいい試みだと思う。
日本も時代錯誤甚だしい戯言をのたまってないで、よりよい選挙につながるテクノロジーは積極的に活用できるようになるべきだろう。
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