[ Linux / 備忘録 ] make install したソフトを Paco で削除する
Unix 系の OS では「自分でビルドして使ってね」というソフトが少なからずあります。
自分でビルドするといっても、大抵は configure -> make -> make install するだけなのですが、この方法には大きな欠点があります。
そう、簡単にはアンインストールできないのです。
make uninstall があるソフトもあることはある (*1) のですが、これを実行するためにはソースコードを取っておかなければ (*2) なりません。make uninstall ができない場合は、Makefile を解読して (*3) どこにファイルが放り込まれたかを調べながら手動で削除しなければなりません。
何かいい方法はないものかと探していると、paco なるものを見つけました。
paco は pacKAGE oRGANIZER の略らしいです。
paco のインストール
paco のソースをダウンロードします。最新版は 2.0.7 です。
ダウンロードしたファイルを展開し、作成されたディレクトリに移動します。あとは↓のコマンドを打つだけ。
$ ./configure
$ make
$ sudo make install
$ sudo make logme
最後の "sudo make logme" は paco 自身のインストールログを記録し、アンインストールできるようにするものです。paco を削除する予定がないなら実行しなくても問題ありません。
2009-11-11 追記
make で "No package 'gtkmm-2.4'" というエラーが出てしまう場合は、下記コマンドで libgtkmm をインストールしてください。
$ sudo aptitude install libgtkmm-2.4-dev
paco の使い方
ソフトをインストールするときは、make install の代わりに以下のコマンドを実行します。package name の部分はインストールするソフト名に置き換えてください。
$ sudo paco -lp package_name "make install"
アンインストールは以下のコマンドを使用します。package_name の部分はアンインストールするソフト名に置き換えてください。
$ sudo paco -r package_name
上記コマンドを実行した場合は、共有ライブラリの削除の際にはどうするかをユーザに問い合わせるようになります。他で使っているかもしれない場合は残しておきましょう。なお、共有ライブラリであっても問答無用で削除する場合は以下のコマンドを実行します。
$ sudo paco -r --remove-shared package_name
(*1) ほとんどの場合 make uninstall と叩いても「そんなものないよ」となりますが。
(*2) 全部取っておかなければならないというのは稀。でもログは取っておく必要がある。しかし、ログさえも出力しない素敵なソフトもある。
(*3) --target とか --prefix でインストール先を指定できるものでも、指定していないディレクトリにファイルを突っ込んでくださる大変親切なソフトも存在する。
- Reference
- paco - pacKAGE oRGANIZER
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